Recruitment
2019-06-01
湯灌師の仕事には興味があるけど、コミュニケーションに自信がなくて不安、という声をお聞きすることがあります。
結論から言うと、ある程度のコミュニケーション能力は必要です。
「コミュニケーション能力」は湯灌師の採用選考に当たって最も重視する項目のひとつでもあります。
なぜなら、湯灌の現場では、ご遺族の方とのコミュニケーションが意外にも大切だからです。
「厳粛な儀式」として湯灌をさせていただくなら、粛々と決められたとおりのことを決められたとおりに進めればよいのですが、
ご遺族の方々の意向を確認しなければならない場面があります。
例えば、お化粧の仕上がり具合には、「その人らしさ」がとても大切です。
「上手な化粧」とは別の次元で「ご遺族の方がその人にふさわしいと感じる化粧」をする必要があるのです。
ご遺族の方々が故人様とのかけがえのない時間を通して心に刻まれている「その人らしさ」を私たちが勝手に判断するわけにはいきません。
お化粧の仕上がり具合にご遺族の方が納得されているかどうか、どのようなことを望まれているか、ということを確認する必要があります。
ところが、ただ「お化粧はどのようにしますか?」とお伺いしても、ほぼ初対面の湯灌師に対して素直に「こうしてほしい、ああしてほしい」などと言いにくいと感じられる方も多いです。
ですので、それまでにできるだけ安心してご遺族の方がご要望をお伝えいただけるようにコミュニケーションをとらせていただくことが大切なのです。
とはいえ、初対面の人とすぐに打ち解けられるような話術や豊富な話題を持ち合わせている必要はありません。
現に、当社で活躍する湯灌師に聞くと「人見知りでコミュニケーションに苦手意識をもっていた」という方が多いです。
実は、コミュニケーションに少し苦手意識をもっているぐらいの方が湯灌師に向いているのかもしれません。
「コミュニケーションが苦手」という人の多くは、相手と良好な関係を築けたらいいなと思っているけれど、その人に不快な思いをさせてしまうぐらいなら、自分から話しかけないほうがいいかな、と考えるから「苦手」と感じるのではないかと思います。
そもそもできるだけ人とコミュニケーションをとりたくない、と感じているなら「苦手」とすら感じないでしょうし、相手のことを考えるがあまり遠慮してしまう、というのが「コミュニケーションが苦手」という言葉で表現されているのではないでしょうか。
つまり「コミュニケーションが苦手」という方は「相手の気持ちを考えられる人」でもあります。
大切な人とのお別れに際し、その人が感じている大きな想いに、少しでも寄り添えるように気持ちを察しようとする、ということが湯灌師にとって必要な「コミュニケーション能力」といえるのかもしれません。
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