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2019-05-30
そもそも「湯灌ゆかん」とは?
「お葬式」を経験したことがある方でも、「湯灌」という言葉は聞いたことがない、という方もいらっしゃるのではないかと思います。
しかし「湯灌」は新しい言葉や文化ではなく、古くから葬送儀礼のひとつとして行われていたようです。
ちなみにウィキペディアでは湯灌という言葉はこのように紹介されています。
湯灌(ゆかん)とは、葬儀に際し遺体を入浴させ、洗浄すること。 簡易には遺体を清拭(せいしき)することで済ませる場合もある。 故人が男性の場合はその際に髭を剃られ、女性の場合は死に化粧が施される。 地域差があり、一般的ではない地域もあるとされる。
「湯灌」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より一部抜粋。 最終更新 2019年3月31日 (日) 14:25 UTC URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/湯灌
これだけ見ると、「亡くなった方の体をきれいにする」ことが「湯灌」というイメージになりそうですが、弊社が提供する湯灌の儀式では、原則としてご家族の方も儀式に立ち会っていただきます。
というのも、「お通夜」や「告別式」の場面では、生前に故人様とご縁のあった方々が参列されます。
多くの方が「お葬式」と聞いてイメージされるのはこの「お通夜」「告別式」ではないでしょうか。
この場面でご家族の方々は参列される方々をお迎えする「ホスト」側の立場になられます。
これに対して湯灌は、原則としてご家族の方が主体となり、故人様とのお別れの時間を密にとっていただくことになります。
私たちが故人様のおからだをきれいにするだけではなく、ご家族の方にかけ湯をしていただいたり、感謝の気持ちを伝え、お顔を拭いていただいたり、時には一緒にシャンプーをしていただくなど、私たちはご家族の方々が故人様に思いを伝える場をサポートさせていただく立場だと考えています。
大切な人と過ごした時間とその人が遺したかけがえのない価値に、感謝の思いとともにお別れの準備を整えるというのが湯灌の持つ意義の一つなのかもしれません。